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研究の歴史

1942年、フランスの動物学者ラモット(M. Lamotte)が、ボッソウで野生チンパンジーが観察できることを公表しました(Kortlandt, 1986)。1960年には、霊長類学者コルトラントがボッソウで初めて研究をおこないましたが、調査は継続されませんでした(Kortland, 1962)。1976年、京都大学霊長類研究所の杉山幸丸さんがここを調査地として確立しました。以後、京都大学霊長類研究所の調査基地となっています(Sugiyama & Koman, 1979; Sugiyama, 1981)。

 以降、ボッソウでの研究は京都大学霊長類研究所(KUPRI)の援助のもとにおこなわれています。1995年からKUPRIの研究チームに国内だけでなく海外の学生や研究者が参加するようになりました。そのため、すべての研究者がKUPRIの所属ではありませんが、ギニアでは”KUPRI"がチンパンジーの研究と保全活動をおこなう国際的なチームの通称になっています。毎年、研究者や学生がボッソウを訪れ、野生チンパンジーの調査を続けています。
 ボッソウでの研究は、群れの個体数変化、道具使用、行動発達、社会的伝播、生態学など多岐にわたっています。また、社会的変動や繁殖行動、音声コミュニケーションなどについても調査されています。

 ボッソウでの継続的な研究は、DNRST(ギニアの科学技術局)と協力しておこなわれています。DNRSTの監督下にあるIREB(ボッソウ環境研究所)は2001年にギニア政府によって開所されました。IREBは、KUPRIとの協力によりボッソウやニンバ山の生物多様性の保全と研究の促進を目的とした、ギニア側の研究施設として設立されました。1985年にDNRSTとKUPRIの間で科学協定が初めて結ばれ、1993年からは5年ごとに更新されています。1976年からギニア人研究者や学生がボッソウ・ニンバでのさまざまな研究プロジェクトに参加しています。

 ボッソウはアフリカでおこなわれている 6つのチンパンジーの長期研究の場所のうちの1つです。ボッソウでの研究は、野生チンパンジーの行動と生態の解明と、特に野生チンパンジーの道具使用の研究において注目されています。

 

ボッソウおよびその近辺で研究をおこなってきた研究者は、以下のメンバーです(到着順)。

杉山幸丸、松沢哲郎、佐倉統、伏見貴夫、大野央人、熊崎清則、三輪宣勝、横田直人、外岡利佳子、井上(中村)徳子、山越言、Tatyana Humle、竹元博幸、内田亮子、明和政子、平田聡、Michael A. Huffman、森村成樹、落合知美、Maura Lucia Celli、Dora Biro、嶋田誠、早川祥子、藤田志保、 大橋岳、Claudia Sousa、Polly Walker、門田千恵美、林美里、中村美知夫、William McGrew、Kathelijne Koops、水野友有、渡辺(加藤)朗野、Kim Hockings、牛田一成、山本真也、小林繁男、伊藤美穂、Nicolas Granier、樺沢麻美、上西源太郎、後藤龍太郎、野上悦子、長谷川亮、Susana Carvalho


 
 
 

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